夜分遅くにラッキー@管理人です
さて、27日はと言うとKくんは残念ながら昼から仕事
Kくんと別れた僕はあることで悩んでいました
そう、前回ここへ来た2月に忘れもしない大崩海岸へのアプローチ失敗
今回はそこへ行くか行かないかで逡巡していました
とにもかくにも腹が減っては戦はできないので腹ごしらえ

前回来たときにKくんがオススメしてくれたけど行けなかったラーメン屋「
太龍ラーメン」です
今回はインスピレーションでピリ辛しょうゆバターを注文しました
唐辛子やラー油の辛さの中にバターのまろやかさコク甘みが広がって箸が進みました
大盛りにすればよかったかなと少々後悔しましたw
腹ごしらえも済み、単身大崩海岸へ行くことを決心したので最寄の用宗駅で下車

さてロッカーに荷物を預けて・・・と思いましたが駅にロッカーがありませんでしたw
仕方がないのでそのまま海を目指します

駅を降りてまっすぐ行くと用宗海岸へ出ました
そこから少し海沿いを右に進むと・・・

遠くに石部海上橋が見えてきました
気分が高揚するのがわかります

現在でも焼津側たけのこ岩トンネルより先は土砂崩れによる崩落で道がなくなっているため、小浜の集落へ行く人(もしくは僕のような物好き)以外は通行止めで通る必要がないので、交通量はまったくと言っていいほどありません

この看板は焼津側からアプローチしたときにも當目隧道手前で見た看板ですね

通行止め看板を横目にいざ石部海上橋を目指します

この辺りは前身の旧東海道本線の名残がある場所です
旧東海道本線の一部区間を利用して、現東海道本線が走っています

いよいよ石部海上橋を歩きます
少々坂になっていますね

振り返れば富士がいる
富士山が写っているのに気づいたのは帰宅後写真を整理しているときでしたがw

見えてきました、石部第三洞門の成れの果てです
この手前には事故で亡くなった方の慰霊碑があります
さすがに写真は撮っていませんが

右側手前から向こうに向かって石部第三洞門、石部第五洞門の残骸です
ここでひとつ石部洞門についてお話しいたしましょう
大崩海岸は、名は体を表すのごとく古来より土砂崩れの多い交通の難所でした
以前は国道150号線としてこの石部洞門群内を通って焼津市側へ抜けられる道となっていました
1971年7月5日の早朝、この大崩海岸で土砂崩れにより一名が亡くなるという事故が起きました
その土砂崩れの現場が先ほどの石部第五洞門の残骸があった場所です
事故現場となった第五洞門は完成してからまだ二年しか経っていなかったと言われています
強固な鉄骨でできた第五洞門をいとも簡単に圧潰させてしまう土砂崩れとは、想像を絶する規模だったことでしょう
石部洞門は焼津市側から第七、第六、第四、第二、第一、第五、第三と洞門が連続しており、第七~第四は現在石部隧道として改装のち転用されています

第五洞門と崩落現場が見えてきました

現在の第五洞門とその法面
右下に少し見える赤茶けた建造物が、僅かに残った石部第五洞門です
この部分は鉄鋼の洞門ごと土砂が押しつぶしてしまったためにこのように見えるのであって、明かり取り用に洞門を切っていたわけではありません
人間は自然に敵うことはない、そんなことを思わせる場所です
亡くなった方のご冥福をお祈りいたします

そのまま進んで第一洞門
鉄筋むき出しになるまで劣化した第一洞門の柱です
洞門上に堆積している土砂に加え、強い海風が鉄筋の腐食を加速させます
今回は無事洞門としての姿を見ることができましたが、次来た時にはもう崩壊しているかもしれません

第一洞門入り口
僕がビビリでなければ多少の危険を冒してこの第一洞門まで行ってみたでしょうが、あいにく僕は臆病なので洞門内に入ることはしませんでした
第三洞門から崩落現場の第五洞門、第一洞門の腐食を見て僕には荷が勝ちすぎていると感じました
ここを踏破したんだから、ヨッキれん氏を筆頭に諸先輩方は本当にすごいです

扁額
昭和十八年竣工と右読みでかかれています
赤い部分は意匠でしょうかネェ?

このときの富士山も意図して入れたわけではなく、たまたま写っていたものですw

ちなみに余談ですがこの石部海上橋、「橋」の部分が異体字になっています

旧四号洞門と石部隧道を抜け

旧第六、旧第七洞門を抜けます
向こうに石部海上橋が見えますね
ちなみにこの洞門部分ですが、歩行者自転車用の路側帯の線がありません
後ろからいつ来るかわからない車に怯えながら猛ダッシュで洞門内を駆け抜けました
ふと洞門を抜けた先の

ガードレール脇にこんなものが
石部洞門群と並び大崩海岸の見所である旧東海道本線石部隧道跡地へ続く道です
11月も末だと言うのにまだまだ草木が生い茂ってます

少し行くと急な下り坂で、枯葉がたくさんあったために足をとられて滑落しそうになりました
用水路(排水溝?)らしき跡のぎりぎり一番下まで行ってみたのですが、その先を覗き込むと僕の身体能力と装備では降りても上がってこれなさそうだったので、今回は潔く諦めました
滑落は怖いですが、またリベンジしてみたいです

九死に一生を得、旧国道150号線(現県道416号線)をつらつら歩いていると焼津市に入りました

小浜隧道を抜け、これまた歩いていくと

小浜集落にあるカフェ、ダダリさんまであと少し!
カフェダダリさんでは美術館も兼ねていて、大崩の絶景を見ながらブランデー入りココアなどを楽しむことができるらしいと聞いていたので、もうすぐだ!!!

着いた!!!

おやすみでした!!!!!
畜生!!!!!!!土日祝日のみの営業に変わってしまったか・・・
ちょっと残念ですが、また来る理由ができましたね
ここでタクシーを呼び、待っていると収穫が

大崩海岸の名所のひとつであるたけのこ岩です
まさかこんなところでお目にかかれるとは!

このたけのこ岩、今でこそ海に浸かっていますが大正時代頃はまだ砂浜の上にあったそうですよ
さて、タクシーが来たので出発!
See You ダダリ!!


タクシーの運ちゃんが非常にいい方で、僕が神奈川から来たことを話すと撮影ポイントで停めては写真を撮らせてくれました
余談ですが、運ちゃんは我が愛しの地元横須賀へ来たことがあるそうで、三笠も見たと話してくれました!
地元民としては嬉しい限りです!
また大崩に来たときには朝日タクシーさんを使わせてもらいます!

伊豆半島と富士山

そして日本平です
運ちゃんが教えてくれましたw
さすがに富士山は分かりますが、日本平や伊豆半島は見落としますね・・・w
さて、もうひとつの撮影スポットだと石部海上橋まで戻ってきました

この写真が今回の大崩海岸探索におけるベストショットです
Face bookにも載せていいね!がついたのは嬉しかった
携帯でもとっておけばよかったかな?

被写体三つ欲張りに
タクシー内では運ちゃんが待ってくれています

石部洞門が目当てでなければこの写真もかなり気に入っています
海上橋の形がまた映えますね

橋の上から大崩海岸の波打ち際を一枚
ここをヨッキれん氏が通ったんですよね・・・素直にすごい・・・

最後にタクシー車内から富士山を一枚パチリ
天気と運ちゃんに恵まれ、大崩海岸一人旅はかなり楽しかったです
行きはかなり心細かったですがw
念願だった大崩海岸へのアプローチ、今回は成功と言って差し支えないでしょう
石部洞門内踏破は厳しいとしても旧東海道本線石部隧道跡とカフェダダリには行ってみたいです
次回が三度目の正直となりますか、乞うご期待!!
また時間を見つけてはKくん宅に遊びに行き、大崩海岸へのアプローチをしていこうと思います
それでは本日はこの辺にて
また次回、アディオス!!!
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